海外学生派遣研修ThaiLand

海外学生派遣研修2014を開催しました。今年は、タイとベトナムとシンガポールです。タイについては、一昨年前からタイ日工業大学と協定を結び、日本とタイとの間でお互いにコンテストを開催しながら学生の交流そして日本タイの文化交流を行っています。今年は、5月にタイから14名の学生が長岡高専を訪問しLEDを使ったマイコンコンテストでさまざまなパフォーマンスを行いました。

5月のコンテストの様子はこちらー>http://denden.nagaoka-ct.ac.jp/node/226

5月はお迎えするほうでしたが、今回は訪問する番です。8月の半ばから、学生はコンテストに向けて研修を開始します。大半の学生が携帯電話のプログラム開発は初めてですが、悪戦苦闘しながらも携帯電話とマイコンを連動しライントレースするマシンを作成し、タイに向けて出発しました。

8月の事前研修の様子はこちらー>http://denden.nagaoka-ct.ac.jp/node/246

8/25:初日は、新潟空港から出発し、韓国の仁川(いんちょん)空港にてトランジットします。初めて海外に行く人は、ここでも異国の雰囲気を十分に楽しめます。日本円が使えるので、空港内で買い物をすることもできます。

仁川空港で海外の雰囲気を味わった後、いよいよタイに向けて出発です。新潟->韓国間は飛行機内で日本語が使えましたが、これからは主要言語は英語となります。キャビンアテンダントの方も、英語かタイ語か韓国語のみとなります。飛行機で約5時間の道のりです。どこの国でもそうですが入国審査は、出国に比べて厳しいものとなります。無事入国できるかどきどきしながらの到着です。

タイの空港では、タイ日工業大学の皆さんが空港まで迎えに来てくれました。現地時間の23時です。明日からのコンテストが楽しみです。

8/26:バンコク市内を散策しました。

王宮や「暁の塔(わっとあるん)」などを訪問しました。太陽が真上にあります、日陰がなく、暑さにやられそうです。。。

夕方にタイ日工業大学を訪問しました。ホテルから学校までは15分ぐらいですが、その間にすごいスコールを経験しました。日本だとニュースになるぐらいすごいスコールで、傘を差してもずぶぬれになりました。初日にウエルカムパーティを開催していただき、現地の料理をいただきました。食事はちょっとからい(リトルスパイシー)。。。ジュースはあまい。。。果物は絶品です。。。翌日から、タイ日工業大学で3日間お世話になります。この日体験したスコールはタイでもすごかったらしく車が半分水没するなどニュースになっていました。

8/27:タイ日工業大学にて、午前中にTPA(タイ日経済協力協会)を訪問しました。

現在タイには多くの日本企業がものづくりのために進出しています。日本企業からの相談や、計器の校正、そしてエンジニアの育成事業を行っています。長さ、時間、重さ、容量の校正作業現場を見学させていただくのは大変興味深い体験となりました。

午後からは、タイ日工業大学の学生と一緒になってロボット作成&プログラム作成です。チームAからFまで6チーム日本人2人とタイ学生2人の混成チームを作成しラインとレースロボットを作ります。作業時間は1日半、日本学生はタイ語は話せませんし、タイ学生も日本語が話せる学生は一部です。(上級生になると、かなり上手です。が、チームのメンバーは高専学生と同じ大学1,2年生です。)英語での意思疎通となります。いままでに習った文法・単語で大半の英会話はできるはずですが、いざとなると出てきません。自分の説明しやすい日本語に一度考え直すと、英語にもし易くなります。ある先生曰く「英語ができない人は、日本語もできていない」とのことです。筆談も交えての大変濃密な時間となりました。

8/28:今日は、午後からコンテスト本番です。

ましんの微調整や改良を各チームで行います。あるチームは徹夜でプログラムの修正を行ったとのことです。コンテストは予選リーグと決勝リーグで2セッションあります。予選では、5分間でコースを何周できるかを競います。そのうち上位4チームが決勝リーグに進みます。決勝リーグでは、追いかけっこです。コースの両端からスタートし、追いつかれたほうが負けです。速くマシンを動かしすぎるとラインを読み間違える確率がたかくなります。またピットイン作業=電池交換の時間も重要になります。マシン設計で電池交換がしやすいように設計しておくことも大切です。さらに、コースをテーブルに固定するためのテープがマシンのすべりを悪くする箇所があったようで、みんなでコースをたたいたりと大変盛り上がりました。

コンテストのあとは、フェアウェルパーティが開催されました。おおきなパーティ会場でカラオケ?をしました。(PCで日本語とタイ語訳のあるyoutube画面を出して歌う)アナと雪の女王の曲はタイでも大人気です。チームメイトから、記念品をプレゼントしてもらい、英語で感謝の言葉を述べ、記念撮影をおこないとても充実した1日を過ごしました。

8/29:今日は、タイに進出している日系企業を訪問します。

セイコープレシジョンタイランド様では、掛け時計の作成をおこなっています。数年前に起きた洪水で2m近くまで水が来たときの話や、競争力を維持するための努力また世界市場の大半をこの工場で作成している部品もあり、部品供給主としての責任についてエンジニアの方から直接話を聞くことができ大変よい経験となりました。また、おいしいタイ料理をご馳走になりました。

午後からは、同じ工業団地にあるソディック様を訪問しました。ここでは、放電加工機を作成しており、印象としてとても大きなものを作るおおきな工場でした。約1ヶ月で放電加工機ができる流れを、1時間の工場見学でみせていただきました。大変興味深いものばかりで、質問時間では海外で仕事をすることとはどういうことか、また学生時代に学んでことで一番活用できるものは何か?など、いろいろな質問に対して現場で活躍している第一線のエンジニアの方から直接答えてもらえるなど大変よい機会となりました。また、本校電子制御工学科の卒業生がきてくださり先輩から後輩に若いうちに海外を見ておくようメッセージをいただきました。

この日の夕食は、天皇陛下もいらっしゃったことのあるというクラブカレーのお店でちょと豪華な夕食となりました。日本人ということで、お店側が気を利かせて醤油を出してくださいました。ただ、サラダにはこのドレッシング、えびにはこれというように料理ごとにつけるソースが決まっているのですが、醤油のときは、店員さんが「醤油はあれとあれとこれと。。。」という感じですべての料理に勧められました。醤油は万能調味料という意味なのか、日本人は何にでも醤油をかけるイメージなのか。。。。

8/30:今日は一日自由な日です。朝にホテルまでタイ日工業大学の学生が迎えに来てくれました。バンコク市内の観光に連れて行ってくれるそうです。

チャツゥチチャツク市場にスカイトレーンに乗って移動します。市場には、服、アクセサリー、お土産、アンティクー雑貨、食べ物、靴、などなど小さな店が所狭しと並んでいます。秋葉原のラジオ会館のなんでもあり版でしょうか、地元のかたから観光客の方も多く訪れています。おおきな掛け声を出しながら、やしの実を切るココナッツおじさん。

すごい活気に圧倒されながら、女の子は服を、男の子はお土産を買ったりしながら楽しい時間をすごしました。

サイアムパラゴンデパートにいきました。中にはトムクルーズ(蝋人形)があったり、高級車が展示されていたりと、高級デパートでした。1階の食料品売り場で、日本へのお土産を買ったりしました。さらに、服の卸売りデパート「プラチナムデパート」に連れて行ってもらいました。途中、日本フェスティバル会場により、日本のアイドルが舞台で踊っていたり、日本のアニメのコスプレをしている人と記念撮影したりと日本びいきなタイの雰囲気をあじわいました。

夕食は、みんなで鳥料理が有名なフードコートに行き、タイの学生と交流会を開催しました。一日中ショッピングと散策でくたくたになりましたがとても楽しい時間をすごすことができました。

8/31:今日はタイ出国の日です。荷造りをしてホテルをでます。飛行機の出発は夜なので、その間に世界遺産アユタヤまで足を伸ばして観光を行いました。

アユタヤはアユタヤ王朝の遺跡が残っています。世界遺産に登録さえており大変美しいところです。日本人は来たら必ず像乗り体験をするといことで、私たちも体験します。いい値段がするのですが、現地にとってはなくてはならない収入源だそうです。一日に1トン以上の食事をする象を維持するのは大変なのだそうです。アユタヤの遺跡は世界遺産なのに、柵もなにもなく400年前の遺跡を間近に感じることができます。

空港では、タイ日工業大学の学生がきて私たちを見送ってくださいました。タイの滞在中本当にお世話になりました。ありがとうございます。学生達は別れを惜しみながらしかし飛行機の出発時間もあり、かなりぎりぎりまで話をしていました。

9/1:飛行機であまり眠れませんし、時差を2時間回収されます。ハードですが韓国市内を散策します。王宮をめぐりました。なんとなく日本と似ています。日本と近くなってきた気がします。

夜の10時に日本に到着しました。イミグレで日本語で対応してもらいほっとします。