プレラボ「水田水位計測プロジェクト」

どきどき田植え体験

プレラボ「水位計測プロジェクト」の紹介です。

学科や学年を問わず、萌芽的研究課題に挑戦するプレラボという制度があります。

プレラボは、萌芽的研究支援と学生教育を主目的として低学年からの研究活動を活発化させ、ものづくりへの興味を再確認させると同時に,学習意欲を持ち直させる事を目指す研究制度です。

プレラボの事例として長岡技術科学大学、農業総合研究所そして長岡高専の3機関で共同し「コメ作り新潟における水田水位計測システムの開発」があります。

米どころ新潟ならでわのプレラボとして、安心安全を守る水田IoTの開発を行っています。IoTとは、近年注目されている考え方で、どんなものでもインターネットに接続して付加価値を上げようというものです。本プレラボでは田んぼのIoT開発として、温度や湿度そして水位を監視し稲の育成を監視するシステム開発を行っています。    
 
先日は、共同研究機関である農業総合研究所にお邪魔し、水位計測実験および田植え体験をさせていただきました。
シンガポールからの短期留学生も参加しており、日本の稲作を体験させていただきました。
 
なお、本プレラボでは参加メンバーを募集しております。学科学年をとわず一緒に研究活動したいという方はぜひご連絡ください。
毎週木曜日16:30より本プレラボのミーティング(ネット参加も可)を実施しています。
 
希望者は
電気電子システム工学科 矢野先生
電子制御工学科 竹部先生
機械システム工学科 金子先生
まで。
 
 
---------------- 以下 目的抜粋 --------------

水田へInternet of Things(IoT)を取り入れることは、稲の生育管理や農家の負担軽減において有用である。さらに、大雨等で雨水が水田から用水路へ逆流し氾濫するのを警告することができ、安全安心の確保につながるため強い要望がある。しかし、企業にとって稲作は利益率が低いことや、大学や高専等の研究としては学術性が低いため、お座なりとされてきた。長岡工業高等専門学校では、萌芽的研究支援と学生教育を主目的として低学年からの研究活動を活発化させ、ものづくりへの興味を再確認させると同時に、学習意欲を持ち直させる事を目指したプレラボの制度がある。我々は平成28年度に地域からの要望を受け、長岡技術科学大学、農業総合研究所そして長岡高専の3機関が共同し「コメ作り新潟における水田水位計測システムの開発」を、プレラボとして研究してきた。本研究では、近距離無線ネットワークにより複数の水田の水位を計測しつつ、水位情報をリレーし、ユーザに送り届ける水田水位計測ネットワークの開発を実施する。安価な組込みボードとセンサーとで構築し、各水田へは安価な費用での設置(1万円程度/1ヵ所)を目指す。これまで成果を活用し、米栽培期間における長期間水位計測システムの開発と、実用化を目指した実験を実施する。