ナバル氏の講演が開催されました。



旧仙台電波高専を2004年に卒業し、その後電気通信大学情報工学科で

学士号を取得し、現在、スウェーデンのメーラルダーレン大学

(Mälardalen University)の博士課程で研究を継続中のナバル氏

(モンゴル国出身)をお招きして、下記日程で講演会が開催されました。

ナバル氏は、モンゴル初の人工衛星打ち上げ責任者も経験しており、

現在はスウェーデンを拠点に、宇宙工学に関する分野の専門家として

国際的に活躍しています。

<講演要約>

日本に留学する際、モンゴルは、人口が少なく日本へ留学するときに日本人の3人分頑張らないといけないとおもって頑張ったそうです。

そして、日本に来てから「平成と夢」という言葉をキーワードに話をしてくれました。

巨人、松井、ファン

 ↓

仙台電波高専、

 ↓

日本人、外国人、友人。

 ↓

電気通信大学

 ↓

ホリエモン=>起業・学生ベンチャー

とついに日本で起業し売上一億円手前でリーマンショックが起きたそうです。

 

そのとき、2003年スェーデン・ヨーロッパへの旅をしました。

その当時に日本で勉強したことは、GNP第2位だった日本で学んだことに誇りを持っており、日本で学んだので偉そうになっていたそうです。

しかし海外ではすでに、カードでの決済や人のいないレジシステムができていたのですが、その日本への過信とおごりで

世界の技術との差を見誤っており、まだ世界の中心に日本があると思っていたそうです。

しかし2009年にスエーデンに行ったときに、すごくショックを受けたそうです。

日本の経済に陰りもあり中国が世界大国となってきて、さらに英語をよく学んできていなかったので今まで持ってきた自信が挫折に変わったとのことです。

その時に「現実と希望」を持っていたナバルさんの気持ちが、「目標から夢」へと変わったそうです。

国際協力や共同研究の大切さをスエーデンにいた際に気が付き、高専に対してコンプレックス、つまり

日本で高専は大学に劣るものとして高専にコンプレックスを持っていたそうです。

多くの人は高専の良い所を知らずしらずに紙ベースで判断するひとが多いので、高専を下に見られることが多いのです。

そこで、学生の皆さんに言いたいのは「高専に通っているから大学より低い悪いのではないと思わないでほしい」

高専に通っていて大学よりすごい研究をしているところも多い。学歴社会というコンプレックスを持たないでほしい

いまの世代は、GenZ(ジェネレーションZ)という世代であると思います。私の小さいころは家にパソコンなどありません

でした。しかし、今は皆さんそれよりも性能の高いスマートホンを持ち使いこなしています。特別な世代なのです。

あと、皆さんには国際交流していますか?

アメリカ人、アジア人、それは一つの民族の違いであって、もし留学生にアドバンテージがあるとすれば

言語が一つ多く話せることです。

自分はモンゴルにいると全伸びなかったと思います。しかし、日本にきてスェーデンにいて自分は変わりました。

ぜひ国際交流をしてください。

最後に、いまISTSという国際学会に来ています。

「令和と○○」 私の中心に日本がある。日本にいたことがすごくプラスとなりいまスエーデンの博士課程で

勉強することができています。

主な研究は、人口衛星をエッジコンピューティングをおこなうというものです。GPUをのせ計算させるものです。

「楽で楽しく夢を追いそして実現」が今の心情です。

リアルタイムにおいては世界トップの研究を行っています。そして今は、高専にいたときのことが誇りに思えるようになってきました。

高専は大学に比べると劣るかもしれない、しかし、第2の分野においても世界でトップのことを行っているのです。

 

話をまとめていきます。

昭和・平成・令和そしてその先へ。

軸足ありますか?=>みなさんの本拠地はなんですが?

日本の良い所も、悪い所もみてきました。モンゴルにもいい所も悪い所を見てきました。

もちろんスェーデンにもあります。これらが私の軸となっています。

軸なので多ければ多いほどいい。そう思います。

 

----------- ナダルさん勇気づけられる素敵な講演をありがとうございました。