レーザーセンシング研究室

  • あいさつ

    地球に優しいエンジニアを目指して、日々研究してい ます。  近年、地球環境問題がクローズアップされています。 地球環境問題により、人間への悪影響だけではなく、植 物や農産物にまで悪影響を及ぼしています。通常、植物 や農産物への悪影響は、私たちが見た目で判断すること しか出来ません。でも、見た目で分かる以前に、もっと 早い段階から体内で問題が発生しているはずなのです。 そう、私たち人間の体と一緒です。人間の病気に対する 「早期診断・早期発見・早期治療」の概念と同じよう に、植物や農産物の生育状態や品質検査を、生きたまま で診断して、発見して、治療してあげれば、植物や農産 物の命も救ってあげることができます。  そこで、この研究では、「レーザー誘起蛍光法」と呼 ばれる手法を用いて、診断装置の開発を行なっていま す。物体に光を照射すると、その物体固有の色で発光し ます。その光の強さや色を測定することによって診断す ることができます。  また、太陽電池に関する研究も行なっています。世界 的に地球温暖化の影響が強まっている今、太陽電池の省 資源化・高効率化による環境負荷低減が求められていま す。いわゆるエコエネルギーの話です。長岡高専でも太 陽電池材料の開発を行なっていて、材料の特性評価の方 法として、「ラマン分光法」と「時間分解フォトルミネ センス法」と呼ばれる手法を用いて評価しています。

     

    指導職員

     

    竹内 麻希子
    TAKEUCHI ,AKIKO
    准教授

     

     
    研究室概要

    本研究室では、植物・農産物・太陽電池材料の光学的特性から非破壊での生育・健康診断や品質検査についての
    研究を中心に行っています。研究テーマとしては工学・生物学・化学領域に渡る複合領域研究です。

     
    研究テーマ紹介

    ・加工食品中の不純物検出法に関する研究
    ・米の旨味検査法の検討
    ・クロロフィル蛍光モニタリングシステムの基礎研究
    ・光を用いた生物コミュニケーションツールの開発

     
    特別設備

    ・Nd: YAGレーザー励起の光パラメトリック発振器(PRO-230-10、MOPO-SL/FDO:スペクトラ・フィジックス㈱)
    ・マルチチャンネル分光検出器(PMA-12:浜松ホトニクス㈱)
    ・CCDカメラ(CS8550DiF:東芝テリー、XCD_V50:SONY)

     
    技術PR

     リアルタイム・非破壊・脱薬品・生体内環境下での有機
    分子からの蛍光検出が可能であるレーザー誘起蛍光(LIF)
    法を植物や農産物、食品などの非破壊品質検査法の手段と
    して提案し、システム開発を行っています。最近では、安
    価なLEDやCCDカメラを用いるシステムも検討しています。