GR-SAKURAでHDDのモータを回す
ルネサスの組込みボード GR-SAKURAでHDDの中にあるモータを回してみました。
GR-SAKURAはEEの2年生の学生実験のテーマでも使っています。ブラウザからプログラミングすることができるので大変便利です。ピンク色のボードがGR-SAKURAです。白色の穴がたくさん開いたものはブレッドボードといいます。左端にある、黒+銀色の丸いのがHDDの中に入っていたモータです。誘導電動機といわれるものです。簡単に言うと、交流で動くモータですね。参考までに、プラモデルのミニ4駆に使うモータは直流モータです。扇風機とかの中に入ってるのが誘導電動機ですね。掃除機などに入っているのは、ハイパワーなので整流子が付いた電動機と思われます。矢野研で飛ばしているマルチコプターのモータは、ブラシレスモータですがこれも誘導電動機ですね。
プログラムを勉強しはじめて、一番大変なのは、開発環境を整備することです。ついこの前も、海外学生派遣研修でタイの大学とライントレースロボットコンテストを行いましたが、そのとき使ったのがArudinoという組込みボードです。比較的簡単に開発環境を整えることができるのですが、それでもネットからダウンロードしてbluetoothのライブラリーを追加してなどなど、意外と時間がかかります。
さらに言うならば、そのときのコンテストでは携帯電話Androidのプログラミングも含まれていました。Androidの開発環境を整えるのはかなり骨が入ります。統合開発環境であるeclipsのインストールそして、開発するAndoridバージョンのライブラリー等等をインストールすると、半日以上かかるかもしれません。しかも、学校の特殊なネットワーク環境ではプロクシーが邪魔をします。ファイルのダウンロード前にウイルスチェックを行うのですが、ファイルが多すぎるとダウンロードが進まなくなり、先方から回線が切れたと思われダウンロードが失敗する?ことがありました。しかし、追加ライブラリーの数が多いので、どこまでダウンロードが成功し、どこから失敗したかがわからない。失敗していたということにすら、はじめは気が付かず、開発がうまくいかない!という状況がありました。まあ、なんとかその後気が付いて、開発を続けられたのですが。。。
というわけで、開発環境の整備をしなくてもよいというのはとても便利、そしてありがたいことなのです。GR-SAKURAはこの点でWEBでコンパイルからマイコンへのダウンロードあんど実行までできてしまうので、初心者はもちろん玄人にも優しいのです。
今回は、GR-SAKURAでHDDのモータを回してみました。HDDはちょっと古くてもう使い物にならないHDD。そのまま捨てるのももったいないので、分解し、中からモーターを取り出しました。120度づつずれた、サイン波を入れてあげることで回り始めます。電流が足りないのか、さすがに7000rpmでは回りませんね。(笑)
なぜ、回したのか。
そこにモータがあったから。。。。