ものづくり実験発表会

ものづくり実験実習発表会

電気電子システム工学科では、1年生の後期から学生実験なるものが開催されます。今日は2年生のものづくり実験実習の発表会が開催されました。2年生は本年度1年間かけてゲルマニウムラジオ、マルチバイブレータ発振回路、GR-SAKURAを使った組込み機器の3テーマを学習してきました。その中から1テーマさらに深く掘り下げて勉強・実験を行い。その内容をみんなの前で発表します。

GR-SAKURAと呼ばれるルネサス社製の32ビットマイコンのADをつかって光の強弱を読み取り、そして光の強弱に応じた音を奏でる回路を作成した班では、そのプログラムや光の強弱を読み取る光電気変換装置であるCDSの特性を踏まえて説明していました。

また、マルチバイブレータ回路では、トランジスタのオンとオフのタイミングを抵抗RとコンデンサーCとで制御し、LEDを交互に点灯させる回路の動作原理をプレゼンテーション資料を用いてわかりやすく解説している班もありました。さらに、自分の思い通りのタイミングで点灯させたいのであれば、どのような計算式を用いればよいかを発表していました。

ゲルマニウムラジオでは、容量の変化するコンデンサー(可変コンデンサー)を、自分たちの身の回りにあるものから作成していました。CDを2枚重ね合わせ、アルミホイルと組み合わせることで、可変コンデンサーを形成し、NHKや他の放送局の受信に成功していました。さらにある班は、最も効率よく電力をラジオから取り出すために、最大電力伝達定理より最適なLの値やCの値を求める方法について解説していました。

先生からのちょっと意地悪な質問にどきどきしながらも、活発な質疑応答が行われました。