GLMDコンテストに参加して 寄稿M5武藤くん

私にとって今回が2度目のTNIの学生との交流でしたが.今回もとても密度の濃い経 験をさせて頂きました.

まず,今回実施されたコンテストを要約致しますと,

①タイと日本の学生が入り混じったチームを作り,

②チームごとにテーマを定めて,

③マイコンでLEDを音楽に合わせ点灯させる回路とそれを制御するプログラムを作成 し,

④時にダンスを織り交ぜながら発表し,

⑤その完成度・美しさを競うコンテスト. でありました.

グループに分かれて作業をするわけですから,各々が方針を決めて作業を分担した上 で 活動をしなければならなりません.これがとても難しいのです. なぜなら私たちはタイの言葉を話せませんし,タイの学生は私たちの言葉を全部理解 できません. 故に英語を使うのが一番手っ取り早いのですが,我々の英語力は(お察しのとおりで す). しかも,英語に対して苦手意識を感じているタイの学生さんもたくさんいらっしゃる 様子. ですからとても大変です. しかし,「できないからやらない!」とはいえませんので時には辞書を,時には友達 や先生の力を,時にはインターネットを【スペシャルサンクス:Google翻訳先生】 使いながら,手を替え品を替え意思の疎通を図ります.

これはとても刺激的な活動で私たちを複雑な気持ちにさせます. 言いたい事を言えないときは,今まで英語をサボってきた自分に後悔して, 思いが通じた瞬間には,とても清々しい気分になります. そうしてどうにかしてグループの中で考えを共有した後は,各々の作業を進めていき ます. プログラムを書く,回路を作る,小道具を作る,スライドを作る,進捗を確認する, 雑談する. メンバーそれぞれが自分の出来ることをしてグループに貢献しました.

そして自分の苦手なこと,出来ないことは他のメンバーの力を借りました. でも頼りっきりはいけません.たまに作業をのぞきに行って「これなぁに?」, 「どうやって動いているの?」と尋ねてみると,とても面白い話を聞くことが出来ま した.

将来,私達はいずれ海外の方と一緒に仕事をすることでしょう.いずれ来るその日に 向けて, 学生の間にこのような活動を経験できることがいずれプラスに作用することは自明で すし, 何よりも,自分が「いかに勉強してこなかったか」を痛感できる機会はそうありませ んから, このような活動を機に,自分を一新することができるかと思います.

総合的に今回の活動を振り返ると,とても有意義なものであったと思います. --- 最後に, 「ロボット作るのって楽しい!」と思っているそこのあなた, 「回路いじるのって面白い!」と思っているそこのあなた, 「己の英語力を試したい!」と思っているそこのあなた,そして 「国際交流してみようかなー」と思っているそこのあなたに! 私はタイへの海外研修に参加することを強くお勧めします.

専門知識の面で心配する必要は全くありません. 優秀な専攻科生や他学科の学生,そして矢野先生のサポートはかなり手厚いです. なにより,わからないことがあったらタイの学生に聞いてみればいいのです. (TNIの参加者はロボ部のメンバーが多いです.しかも恐ろしいほどレベルが高いです.) 自分に足りない部分は他のメンバーに補ってもらって, そして自分が何らかの形でチームに貢献することが出来れば, (別に盛り上げ担当でもいいじゃないか!) かなり密度の濃いグループワークを経験することが出来るでしょう!