特別講演会 南極観測隊
11月2日にインターンシップ報告会と特別講演会開催されました。
インターンシップ報告会では4年生が、3年生に自分たちが言ってきたインターンシップの報告を行いました。
さて、報告会の後にちょっと変わった場所からの講演会が開催されました。
その場所は「南極」です。
第54次南極観測越冬隊の大越様より、ご講演いただきました。
「長岡高専 越冬隊繋いだ手は離さない!!」 2018/11/2 JARE54
大越様は北海道生まれで、寒いとことはそこそこ慣れているとのことですが、普通でも-40度
常時風が吹いているので体感温度はさらにー10度は下がっているとのことです。
今回のご講演には、ソフトバンクの黒川様また長岡技術科学大学より穂刈様も来てくださいました。
なお、大越様は、南極からではなく東京から来てくださったとのことです(笑)。
南極からだと交通費が片道で3000万円とのことでした。
まさに宇宙よりもとおいところから来てくださいました。
講演では、南極観測船のしらせが、3mの氷の壁を船の自重で押割りながら何度のぶつかって進んでいく砕氷船の迫力あるラミングの映像から始まりました。1m程度の氷であればそのまま割りながら進んでいけるのですが、それ以上になるとラミングが行われるそうです。300mほどバックして、次に全速力で氷の上にのってそして船の自重で氷を押し割る。。。大迫力です。
また、南極には日本の観測基地が4つあるそうです。しかしうち1つは雪の下になっており発見するのが難しいとのことでした。基地ごと氷の下に入ってしまうなんてことがあるんですね。。。
南極の気温や大陸の大きさの紹介、そして南極観測隊のお仕事の紹介がありました。
大越様は衛星との通信を担当されているとのことでした。いまは、南極の基地でもインターネットが自由に使えるそうです。しかし、観測データを日本の研究ぞに送るのが目的であり、回線の帯域には制限もありますのでyoutubeなどの動画を見ている人には、見ないように注意しないといけないとのことでした。一昔前は、衛星電話を使って家族に電話して電話代が100万円とか。。。いうのもあったそうですが、今は国内通話の料金で電話ができるとのことでした。また、南極にも郵便局があるそうです。南極の消印はペンギンの絵が描かれていました。南極の消印がおされた郵便物がきたら素敵ですね。
学生が(特に女子学生?)喜んでいたのは、南極の動物の紹介でした。南極条約でペンギンは5m、アザラシは15m以内に近づいてはいけないとのことでした。でも向こうから近づいてくる場合はOKなのかな?近づいてきてほしいですね。
とくに、皇帝ペンギンが基地に遊びに来てくれたVTRはとてもかわいかったです。8匹で南極大陸から基地に遊びにきて、そして8匹で並んで帰っていきました。。
昭和基地の中を駆け足で撮影したVTRでは、昭和基地での生活の様子がわかりました。基地の中は快適そうな作りとなっておりびっくりしました。。。
昭和基地から見えるきれいなオーロラの映像もありました。
最後に、3,4年生の皆さんへのメッセージも込めて、仲間たちとの協力し信頼することの大切さを話していただけました。
「繋いだ手は離さない。」
とても素晴らしい講演をしていただきました。
最後に、南極の氷を持ってきていただき、南極の氷とのふれあう体験ができました。
水に入れると、パチパチと空気がはじける音がします。これは、水が凍ったものではなく、雪がものすごい圧力押し固められてできた氷なので、空気が押し固められて詰まっており、それが解けたときにはじける音だそうです。何万年も前の空気がはじける音がします。。。