泰日工業大学の学生と 『実践的ものづくり交流』 を実施しました

630 () から76 () 7日間、タイの泰日工業大学 (Thai-Nichi Institute of Technology: TNI) から学生10名と引率教員1名の計11名が来日し、本校の学生と 『実践的ものづくり交流』 を実施しました。今回のプログラムではエンジニアの研修に幅広く使用されている LEGO マインドストームを用い、災害時における架橋を模擬しました。日本や東南アジアは自然災害が特に多い地域であり、地震や洪水により橋が使えなくなる事態が想定されます。学生は今回の課題を通して、初歩的なプログラミングスキル、センサーによる計測手法、機能設計に関する基礎知識を身に付けます。また、英語、日本語、そしてタイ語を介してグループで作業を進めることで、コミュニケーション能力の向上を図りました。さらに、自分達が学習した内容や技術をどのようにして、直面する社会問題に役立てるのかについてグループで考え、英語での発表を行いました。

 

招聘プログラムの一つとして、長岡市にある片山抜型製作所の見学に行きました。片山抜型製作所では、様々な加工機を用い、各素材に適した精度の高い抜型を提供しています。TNI学生からの多くの質問に対して、社員の方々から終始丁寧なご説明を頂きました。普段手にしている商品のパッケージが、精度の高い技術に支えられていることを知りました。プログラム期間中には、新潟県立歴史博物館で新潟県の歴史について理解を深め、長岡地域における工業の出発点となったとなった東山油田について学びました。また帰国の際の移動にあわせて、東京においてはスカイツリーで最新の建築技術について学び、日本科学未来館で最新の科学技術に関する多くの知見を得ました。今回の研修では、参加者が科学技術の分野で交流を深めることによって、日本とタイとの友好関係を強化するのと同時に、本校のグローバル化を促進することに繋がりました。

 

 今回の交流事業は、国立研究開発法人科学技術振興機構の2019年度第1回募集 日本・アジア青少年サイエンス交流事業 (さくらサイエンスプラン) の支援を受けて実施しました。

 

(記事: 平井准教授)