長岡技術科学大学の電子顕微鏡を長岡高専から遠隔操作?!
電子顕微鏡の遠隔操作実験(先端研究基盤共用促進事業(SHARE(1))を行いました。
2020年2月7日(金)および14日(金)の両日、長岡技術科学大学 分析計測センターの電子顕微鏡をIoTツール(2)を用いて長岡高専からの遠隔操作により試料分析を行いました。物質工学科の村上先生と小出先生の研究室が中心となって準備した分析試料を長岡技科大へ送付したものを電子顕微鏡で観察してもらいました。でも・・・普通の観察ではありません。なんと「遠隔操作」で観察を行いました。「半遠隔操作」ではWeb会議システムを用いて、分析設備の制御PC画面を長岡技科大と長岡高専で共有し、長岡高専からのリクエストに応じて現地担当者に分析を行ってもらいました。さらに「完全遠隔操作」では、分析設備の制御PC画面を長岡高専から直接制御し、試料の電子顕微鏡観察像を取得することができました(写真)。参加した学生は、まるでその場にいるかのように遠隔地にある電子顕微鏡を操作することができました。この取り組みは、長岡技術科学大学が中心となってすすめており、長岡高専も全学科横断的にオープンソリューションセンターを窓口として参加しています。IoTが当たり前のように使われる社会が目の前にやってきていますので、こうした高度な分析設備を遠隔操作するという取り組みもいつかは当たり前のように使われる日が来るのかもしれませんね。でも・・・やっぱり目の当たりにするとスゴイ!!!
(1)長岡技科大-豊橋技科大-高専が一体となり、新たな研究機器相互利用ネットワークモデルとして「技学イノベーション機器共用ネットワーク」の基盤を構築し、長岡技科大周辺の複数企業および新潟県工技総研を協力機関として加え、産官学協働による研究機器の有効活用を通じ、地域全体の研究開発力の向上および高度分析技能を持つ技術者育成に繋げることを目指した取り組み。
https://www.nagaokaut.ac.jp/project/share/index.html