jig.jp 会長(創業者)福野泰介様を迎えて講演会
令和2年2月20日(木)IchigoJam開発者 福野泰介氏を迎え、エンジニア育成論についての講演会を開催しました。
以前、長岡高専のプレラボチームにメンタリングに来てくださり、その時にぜひ教職員向けに話をしてほしいとお願いし実現しました。
さて皆さん、質問です。講演中にあった内容ですが、
「日本の子供(13歳から15歳)がパソコンを持っている割合は世界的にみて高いでしょうか低いでしょうか?」
答えは30%
って、世界的は先進国では最低レベルに低いというの知っていましたか?
そういわれて、私が子供のころにパソコンを買ったことを思い出しました。
小学生だったか中学生になりたての頃だったと思います。
一つ上の兄と、お年玉を出し合って足りない分は、親におねだりして買ったのを思い出しました。
当時武田鉄矢がCMをしていたNEC PC-8801makrIIFRmodel20を購入しました。当時のお金で15万円ぐらいしたと思います。ディスプレイはテレビも映るタイプにしました。専用ディスプレイは贅沢な気がしたのを覚えています。
5インチのフロッピーディスクドライブが搭載され、片面書き込みで64kByte、両面書き込みできるものは2Dといわれ128kByteの容量だったと思います(うるおぼえです)。
私の購入したのは、フロッピドライブが一つだけしかついておらず、そして片面しか読み込めなかったので、手動で裏表に入れ替えて使っていたのを思い出しました。
懐かしい話です。
さて、私の子供のころは今から30年以上も前のことです。
周りにパソコンを持っている子は少なかったです。
クラスの4,5人だったので割合としては10%から20%でしょうか。。。
さすがに、今の世の中もっと普及しているはず・・・と思っていたのですが、なんと30%。
え、あれから30年たっているのに、まだその割合ですか?令和ですよ!
そういう思いもあって、こどもパソコン「IchigoJam」を開発されたそうです。
この功績により、なんとBasicマガジン、通称ベーマガが今年復刊したそうです。
このIchigoJam、BASICでプログラムすることができます。
「え、いまどきベーシック」「今なら、もっとも普及しているC言語じゃないの?」と思われるかもしれません。
でも私も、子供のことベーシックが初めてのプログラム言語でした。
ベーマガのプログラムをわけもわからず打ちました。。。
なお、C言語の開発者C言語開発者デニス・リッチー氏も、初めてのプログラムにC言語は難しいことを言っています。
また、BASIC言語の開発者のジョン・G・ケネディ氏も、専門教育を受けていなくてもプログラムを学ぶことを可能にした言語がBASICだと言っています。
さわりだけ、誰かに教えてもらって、自分で学ぶにはBASICがいいようです。
これは、自分の経験からも強く納得です。
はじめて、高専でプログラムの授業があったときに、変数Xと変数Yの値を入れ替えるSWAPのプログラムを作ったことを思い出しました。もちろん、変数をもう一つ用意して、Xの値を新しく用意した変数Zへ、Yの値をXへ、そして最後にZの値をYに入れてあげればSWAPのプログラムは完成します。この考え方が、わからず友達が何人も私と西川くんのところに聞きにきてたことを思い出しました。彼も家にパソコンを持っていました。
小学校の算数でもわからない数を四角とおいて、、、というように変数のようなものを使いますが、新しく変数って、値を保存するなんてことをしません。そのため、初めてプログラムを学び時に、算数とプログラムとの違いや考えかたにびっくりしたのでしょうね。。。懐かしい話です。
さて、などなど、大変興味深い話がつづいていきますが、
すこしだけ、実機を使った実習もおこないました。
驚きです!4行のプログラムでゲームができてしまいます!
えっなんで?
参加した教員はもちろん、竹茂校長先生もびっくりされています。
ここが、BASICのいいところ、今のゲームのようにグラフィカルではありませんが、縦スクロールする立派なゲームです。しかもそこそこ楽しい。
楽しみながら勉強できる。
プログラムミングって楽しい!
そんな経験ができたすばらしい講演会でした。
福野氏のブログ
上松氏の記事