レトロなレコード

Victor社製のレトロなレコードを聴く機会がありましたので紹介します。蓄音機と呼んだほうが正しいのでしょうか、いまでいうVictorですが、当時はVictrolaという社名でアメリカの会社です。

当時のSP版と呼ばれるレコード規格です。現在のレコードプレーヤでは再生をする場合は、SP版再生用のレコード針とカートリッジそして、回転を合わせることができれば再生は可能かとおもいますが、当時の音を聞くことができる貴重な機会となりました。

レコード針は、竹でできています。竹? と思われるかもしれませんが、3角錐の形をしており、その端を専用のハサミでカッティングします。

毎回、竹針をカットして聞くこととなります。

動力はゼンマイ式です。いまでもゼンマイが丁寧に整備されており、回転も大変安定していました。

竹針がレコードの溝からピックアップした音が、マイクロホンのような膜が入ったサウンドボックスにより、大きな音となり、ラッパのような伝音菅を通って蓄音機下から大きな音となって再生されます。

ボリュームなどはありませんが、十分に力強く大きな音が再生されました。

少し、竹針がレコードを引っかくようなシャリシャリとした音と、再生された音楽とがとてもレトロチックな雰囲気を出して、心に音がしみてきます。

一曲で数分間の演奏でしたが、すてきな時間を過ごせた気がしました。