電気工事士技能トレーニング道場開場!
2021年7月18日(日)に国家資格である第二種電気工事士の技能試験が開催されます。
電気電子システム工学科では受験する人たちにむけて技能トレーニングを開催しています。
昨年度は感染症の影響で前期試験がおこなわれませんでしたが、今年度は例年同様前期にも
試験が開催されます。技能試験では40分間という限られた時間内で、配線図(複線図)を描き、
電線を仕様通りに切り取り、芯線をだして様々な素子と決められた方法で接続していきます。
事故の発生原因ともなる「欠陥」が一つでもあると不合格となってしまいます。
トレーニングではこの「欠陥」をださずに、いかにスムーズに配線していくかを鍛えます。
講師の酒井師範により様々なノウハウを伝授してもらっています。
初回は電球に電力を供給する「ランプレセプタクル」に二本の電線を接続するところから始めました。
一件簡単に見えますが、複数の細い電線を束ねる「シース」と呼ばれるカバー膜やその内側にある
細い電線(IV線)の被膜をどのくらいはぎとるかは最終的な工作物のできあがりを考えて切っていかなければなりません。
またランプレセプタクルへ電線をねじ止めする際に、電線をどのくらい丸めておけばよいか?
その穴にネジを通すには、ドライバとネジを片手でどう持てばよいのか?
電気工事はノウハウのかたまりです!
あらためて電気工事の難しさとそれが何故「国家資格」であるのかを考えさせられます。
電気を安心安全に使うことができているのは、こうした資格を持った方々がインフラ整備を行い
電気工事をおこなってくれてるからなのですね。
世の中では今後、電気主任技術者検定(電検)や電気工事士の有資格者が減っていくことが懸念されています。
(経産省資料 https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/hoan_shohi/denryoku_anzen/pdf/016_05_00.pdf )
その一方で電気が必要な電気自動車やデータセンター等の新しいモノやサービスは今後ますます増えていくでしょう。
また、再生可能エネルギーの普及に伴う太陽電池パネルをはじめとした各種発電設備なども持続可能な社会実現のために
ますます増えていくことでしょう。
電気を自在に使うことができる人の活躍の場はどんどん広がっています。
・・・ということで電気工事技能試験、みんな頑張ってね!!!