高専大会

7月に入ってから、各部活動では高専大会が開催されています。

高専大会とは、各県や都道府県にある高専の部活動で切磋琢磨した成果を競い合う大会です。

高校でいうインターハイみたいなものでしょうか?

7月に入ってから、各地区で地区高専大会が開催されています。

例えば、バドミントン部では関東甲信越地区が同ブロックとなっていますので、関東甲信越地区に

含まれる11高専で地区高専大会が開催されます。。

バドミントンでは、小山、群馬、木更津、東京、長岡、長野、産業技術(品川)、サレジオ、産業技術(荒川)、茨城

の10高専です。

初日は団体戦が行われます。

バドミントンの場合、団体戦は一つのダブルスと2つのシングルス、合計3試合を行い。

各試合は21点の3ゲームマッチです(2ゲームとれば勝利)。

さて、ではバドミントン部はどうだったのでしょう?

バドミントンでは7月1,2日に長野のホワイトリンクで開催されました。

1998年の冬季オリンピック会場にもなったとても立派な体育館です。たしか、アイスホッケーの会場だったそうです。。。

当時、アイスホッケーはちょっと見てなかったですけど、男子団体スキージャンプはすごいドラマがありました。

1994年のリレハンメルオリンピックで、日本が金メダル王手をかけて、最後は世界チャンピオン原田選手に回ったとき、

誰もが勝利!日本優勝と考えていたのですが、まさかまさかの失敗ジャンプ。

4年後の長野オリンピック、原田選手一本目ジャンプ失敗! 日本4位・・・

天候が悪化のため、一本目のジャンプのみでの勝敗になるかと思われたときに、

テストジャンパーが競技続行確認のジャンプを全員成功で決め競技続行が決定。<=これはこれですごいドラマがあった気がします。

2本目のジャンプではすごい飛距離をたたき出し、逆転の金メダル!!たしかK点を大きく超えて日本中がわきました。

もう、20年以上前ですね。。。。懐かしいです。

さて、そんな素敵な長野オリンピックの思い出深い場所ですが、

前日練習ではエアコンをフルでかけたため羽が動いてしまって練習になりませんでした。

その後、調整をおこない競技場内はエアコンをストップ、観客席(?というか上のほうのエアコンシステム)だけを稼働させることで

風の影響を少なくし競技が実施できる状態を確認し実施されました。

さて、初日は団体戦です。

男子団体初戦は、産業技術高専(品川)VS 長岡高専
女子団体初戦は、茨木高専 VS 長岡高専

結果は、女子チーム頑張りましたが3-0で敗退

男子は、ダブルス、および両方のシングルスも勝利し 0-3で2回戦に進出です。

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2回戦目は、昨年度の準優勝のシード校の東京高専です。

たしか、昨年度は東京高専に敗れて全国進出を逃しましたので雪辱戦です。

団体戦オーダーは、一回戦目と同じ、ダブルスは上村・山口ペア、シングルスは第一シングルス渡辺、第2シングルス長谷川で臨みます。

3試合が同時に行われるので、アイスノン、氷嚢、エナジードリング、うちわをもったサポート要員が各コートのコーチング席に入り、

ハーフの休憩(21点ゲームなので11点で1分の休憩)と21点のコートチェンジの休憩時(2分)に、少しでも回復が促進するように

首スジを冷やしたり、うちわであおぎまくります。選手だけではなく、まさに全員参加のチーム戦です!!

2回戦目の結果は、男子は、ダブルス、および両方のシングルスも勝利し 0-3で3回戦に進出です!!!やったー!

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さて、3回戦目は、群馬高専です。

群馬高専はここ数年団体で全国進出はありませんが、

それは群馬高専はくじ運が悪く、早い段階で優勝している強豪の小山高専にあたってしまっているからです。

しかも今回は、長岡はシードの下の枠に入ってしまったので他よりも試合数が多くなっています。

群馬高専はまだ一試合しかしてませんが、長岡は既に、2試合をこなしています。ちょっと選手に疲れも見え始めています。

その状態での群馬高専との試合になりました。

ここで、勝利できれば決勝進出さらに2位確定なので全国大会出場権獲得できます。ここが正念場です。

長岡高専のオーダーは、

ダブルス 上村光輝(5年):たよれる5年生です。山口慎矢(1年):叫びます!吠えます!決めてくれます!

第一シングルス 渡邊純平(5年):前々部長です。ポイントゲッターです。

第二シングルス 長谷川遥人(1年):飛びます、打ちます!頼れる1年生です!

で臨みます。今考えられる最強のメンバーです。

まず、勝利を決めたのはやはり頼りになる前々部長の渡邊くん。

群馬高専の第一シングルスを相手に、1ゲームもとらせない2-0で勝利します。

これで、あと第2シングルスかダブルスのどちらかを取れれば長岡高専の勝利が確定するので、

群馬高専にはプレッシャーがかかっているはずっ!。。。。しかし、なんかそんな感じが群馬高専から

感じられません。。。これは、もしかすると群馬高専は第1シングルスと第2シングルスを入れ替えてきているかもしれません。

長岡の第一シングルスの渡邊君との勝負を避けて、第二シングルスの一年生に主力を当ててきたのかもしれません。

しかし、そんな作戦には負けません。長岡高専の第2シングルスは期待の新人の長谷川君です。。。。が、

第2シングルス①ゲーム目は、20-22で惜しくも落とします。落としたとはいえリードしてから追いつかれジュースの上の逆転。

しかも最後の相手のショットは、ラインに載ったか載らなかったかのぎりぎりのところ、

ライン審判はインのジャッジ。

私的には、アウトに見えたというかアウトになってほしかったけど、、、、

ライン審判は長岡高専の学生、公平な判断が必要なので。ここで、しっかり公平性を示したのは逆に誇らしい!

第2シングルス②ゲーム目は、疲れと①ゲーム目のショックがあったのか、ポイントは相手に先行されます。

決定打が取られたり、ネットにかかってしまします。一年生だけに焦りがあったのかもしれません。

しかし、後半持ち直します。ネット前に落とすショットが有効で、逆転し②ゲーム目を取り返し1-1でゲームを振り出しに戻します。

1-1で迎えた③ゲーム目、両者体力の限界かと思いますがお互い譲らず、11点を迎えての後半戦となります。

ここで、やはり試合数の多さがたたった様で長谷川君のショットの精度が落ちて入らなくなります。

チャンスをネットに引っ掛けるということが多くなります。。。疲れでショットのスピードが落ちているので相手にレシーブされる。

なので、ショットスピードを上げてるため力をいれる、力み入ってネットにかかってします。。。負のループが出てしまったかもしれません。

対する、群馬高専はさすが上級生・・・機動力的には長谷川君のほうがとは思うのですが、ミスを誘うよなショットで振り回します。さすが。。。。

すごく頑張ったのですが、第2シングルスは1-2で群馬高専に取られてしまします。ここは、群馬高専の作戦にやられてしまったかもしれません。

 

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さて、長岡1-1群馬となり、勝敗の行方はダブルスの結果のいかんにかかてきます。

ダブルスの①ゲームは、途中まではリードしていたのですが、ちょっと私が目を離したすきに逆転され負けていました。

ダブルスの②ゲームは、長岡高専が取りました。ゲームカウント1-1です。

長岡VS群馬の男子団体戦の勝敗はダブルスの③ゲームの結果に委ねられました。

さて、ダブルスの上村くんはバドミントン部内では多分一番スマッシュが速いです。

バックラインから打たれたスマッシュであっても、初見では取れないかもしれません。

しかし、今回の長野の大会では、シャトルスピード#1が使われています。

シャトルスピード#1というのは、バドミントンでは空気の影響でラケットで羽を打った場合に飛んでいく飛距離や速度が変化します。

気温が高いと空気の密度が低いので、夏はシャトルスピードの番号が少ない#3とか#2を使います。

番号が若い程、飛ばなくなりますし打ってもスピードが出なくなります。

バドミントン経験者であれば、#1なんてシャトルは使ったことも見たこともない。

という人もいるかもしれません。

そうなんです。長野は高地ということもあり、気温だけでは、シャトル番号が決まるわけではなく暑いし空気が薄いので、

通常より番号が若い、いわゆる遅いシャトルを使うのです。

つまり、これはスマッシュが得意な上村くんの、一番の得意ショットが相手にレシーブされ、得点につながりにくいのです。

全国大会の出場権獲得に向けて、群馬高専と長岡高専が全員でその勝敗の行方を見守ります。

一打、決めるごとに歓喜の拍手と落胆の声が上がります。

まさに手に汗握る、試合となりました。両者の実力はほぼ同じ、接戦が続きます。

白熱していたので、記憶が定かではありませんが、ハーフの11点は群馬が取ったかもしれません。

しかし、上村君と山口君の素晴らしいところはここからでした。

上村君が前衛で、相手のシャトルを飛び込んで触ります。相手レシーブは、上げるしかないのでバックラインまで上げます。

そこを左右を飛ぶように走り、頼れる一年生山口君がジャンプしてスマッシュを打ちます。

一打では決まらないかもしれない、しかし少しでもレシーブが甘くなると、上村君や山口君が飛び込んで決めます。

ゲーム後半、群馬高専に追いつきます。

一打決めるごとに山口君が叫びます!うるさいぐらいに吠えます!

もちろん観客席も大興奮です。コーチング席にいるチームメンバーも本当は応援席ではないので、

コーチング席の応援は禁止なのですが、ついつい声が出てしまいます!しかたありません見逃してください。

接戦に次ぐ接戦、最後は相手チームのクリアがラインを割って、それを冷静に見て、アウト!!

いやったー!!うぉぉ--!!!

21-19すごい接戦でしたが、長岡高専の勝利! 

チームメンバーが駆け寄ります。感動して涙がでてきました。

集まったチームメンバーも泣いています。

頑張った選手が誇らしいですが、サポートしたメンバーも含めて全員で勝利を勝ち取りました。。。(涙 (´;ω;`)

男子団体は全国大会出場権獲得です!

長野オリンピックでも大きな感動のドラマがありましたが、今回高専大会男子準決勝でもドラマがありました。

感動して泣けました。この感動をぜひ伝えたい、ちょっと文章が長くなりましたが、それだけ感動したからです。

 

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さて、その後、決勝戦が行われましたが

先に出場したメンバーは、その後に個人戦があることと全力の3試合を行ったので決勝戦ではメンバーを入れ替えて臨みました。

対するは強豪小山高専です。

結果は、0-3で小山高専に敗退しました。。。小山高専はその後個人戦でダブルスおよびシングルスを独占しました。。。つ、つよい。。。

 

 

素晴らしいですね。

いやーいい試合でした。。。

 

大会 後談

帰りに、善光寺によってきました。

東京高専ふくめ、いろんな高専が見に来ているのに会いました。

東京高専のみんなと一緒に記念撮影です。