カムバック・ハム(アマチュア無線家)の独り言
日本のアマチュア無線人口が減少の一途をたどっています。
1995年3月に136万局とピークを記録したものの、
2019年6月では41万局を割り込んでしまいました。
もはやスマホで世界とつながることが当たり前となり、
誰もが通信インフラのお世話になっています。
いまさら、アマチュア無線ですか???の声が聞こえてきます。・・・
ちょっと待ってください!!
2011年3月11日の東日本大震災で、携帯電話、警察・消防無線など
公共の通信網に甚大な被害が及んだ際、アマチュア無線が緊急時の
連絡手段として機能したことは記憶に新しいところです。
ソーシャルドクターとしての貢献が求められている高専生には、
無線通信の基盤となる発振・変調・増幅のハードウェアの基礎知識は
身につけておいて欲しいものです。
という年配教師の独り言とともに、今回も手作り無線機の紹介です。
以下は写真と併せてみてください。
1:トランシーバを構成する3枚の電子基板です。かなり混み入っています。
2:ケースに入れて、手作り感満載のマイクを接続した外観です。
周波数帯は50MHz、モードはSSB、出力は500mWの立派な無線機です。
3:実際の設置風景です。
中程に見える「PB-51」は、前回報告した51MHz用FMトランシーバーの
パワーブースターです。
その左隣は、ラベルがありませんが、29MHz用FMトランシーバーの
パワーブースターです。
これで、買いためておいた大昔のトランシーバーキットは全て作製が完了しました。
アナログ回路(特に高周波回路)は作製後の調整次第で性能が大きく左右されます。
授業や教科書で勉強した内容を、身を以て実体験できる場所、それが高専です。
自分のアイディアを実現するためにも、高専の門を叩いてみませんか?
大きく叩けば大きく響くこと間違いなしですよ。
(記事:片桐教授)