ばりばり放電実験!

オープンキャンパスでは皆さんに、科学の面白さを是非しっていただきたくいろいろな実験を準備しております。

その中でも、ガラス表面を電気が這うように沿面放電(えんめんほうでん)実験を紹介します。

大きなガラス板をはさんで電極を向かい合わせ、約12万ボルトの交流電圧をかけるとガラス板の表面に沿ってアミ目状の放電が起こります。このような放電を「沿面放電」といいます。

沿面放電では,電流の通り道となるガラスの表面が激しく振動するために,大きな音が発生します。

また、沿面放電によりオゾンO3が発生します。

その発生原理は、安定な酸素分子O2に放電実験により放出された電子eが衝突し酸素原子が離れてしまいます(OとOで2O)。

O2+e → 2O+e

次に、3体衝突と呼ばれていますが、その他の原子Mが分離した酸素原子2Oと酸素分子O2とに衝突するとオゾンO3が

発生します。

O+O2+M→03+M 

放電現象により発生する電子eにより酸素がオゾンに変換されます。

オゾンO3は、成層圏で生き物にとって有害な紫外線を和らげてくれるという役割を持っています。

また、殺菌効果もあります。オゾンは非常に不安定な物質なので悪臭を酸化させ匂いを分解します。

ぜひ、放電実験を体験してオゾン消臭されたさわやかな香りを嗅いでみましょう。

なお、本実験「沿面放電」については電気電子システム工学科4学年で学びます。