プレラボ説明会

新学期がはじまりました。

今年度から開始されるプレラボの説明会が実施されました。

消雪パイプの制御をAIで行おうというプレラボには、20名近くの学生が興味を持って参加してくれました。

さて、皆さん消雪パイプって知っていますか? 雪国長岡なのでもちろん知っていると思います。

地下水を使って雪を溶かすこの技術は長岡で発明された技術です。

そもそも、私たちが使いやすい水資源として、地上水と地下水の2つがあります。

地上水は水力発電などで利用されています。

さて、地下水についてはどれぐらい知っていますか?

そもそも、地下水は地上に降った水が数ヶ月から数年かけて地下水となります。地下水は太陽エネルギーによって循環・再生する資源なのです。

この地下水を利用したものとすれば、地熱発電等がありますが・・・新潟にはないので福島まで行かないと見れないですね。

地下水の利用として雪国長岡では、消雪パイプが代表的です。

雪1Kgを電気で溶かすと1kwのヒータで2,3分かかります、しかし地下水で溶かすと同じ消費電力のヒータと比べて 約20倍の雪を融かせ大変効率よく溶かすことができるのです。

夏の間に太陽の力で循環された水と地球の熱で暖められた自然循環型エネルギー大変優秀な地下水ですが、実は問題点もあります。

地下水も使うと水位が下がるのです。もちろん地下水を使わない春夏秋の間に水位は戻るのですが、一度に使いすぎると水位が戻りきれず地盤沈下などの問題が発生します。

大雪なのに、消雪パイプから水がでていない。それは地下水位が低下して消雪パイプの井戸枯れが起きているのかもしれません。

長岡市内においても年々、地下水位が夏の間の戻りが悪いなどの問題が発生しているそうです。

そこで、消雪パイプをさらに効率よく利用することが求められています。

現在雪が降っているか降っていないかは降雪センサーというものがあり、それで消雪パイプの水のONとOFFを制御しているそうです。

しかし、雪が降っていても積もらない場合もありますよね。。。そうなんです。降雪センサーは雪が降っているか降っていないかを見ているのであって、道路に雪が積もっているかどうかを見ているのではないのです。

道路に雪が積もっているがどうかを見るセンサーはあるの? 実はありません。じゃあ作ってみよう! 今回はそんなプレラボ活動の説明会です。