【特集】Lチカ7

今回の特集では、ジュールシーフ回路を使った1.5VでフルカラーイルミネーションLED(7色自動点灯)を制御「Lチカ7(エルチカセブン)」する回路について解説します。

みなんさん知っていますか??7色に自動点灯するLEDがある事を!!一見、普通のLEDに見えますが、LEDの発光部を上から良く観てみると・・・制御用のICが入っています(下の写真を見て下さい)。もちろんLEDの発行部に入るサイズなので非常に小さいです。動作電圧は通常のLEDよりも高く5V程度(製品によっては3V程度)必要ですが、今回はこのLEDを1.5Vで駆動させちゃいます。そのためには、ちょっとしたコツが必要です。このコツをご紹介します。

[ジュールシーフ改]

ジュールシーフ回路を作製します。使うものは、抵抗1kΩ:1個、コイル100μH:2個、コンデンサ10nF:1個、トランジスタ1815:1個です。フルカラーイルミネーションLEDをそのまま差してもLEDは点灯しますが色は切り替わりません。そこで、フルカラーLEDと高輝度LEDを直列・並列接続します。ここがポイントです。下の写真の中に回路図(ジュールシーフ改)がありますのでご参照下さい。4色のLEDを組合せる事でフルカラーイルミネーションLEDが光ります。また必ず4色必要とも限らず、青・緑の所にはVf=3V程度のLEDを、赤・黄色の所には2V程度のLEDを入れてあげて下さい。色は問いません。Vfの値が近ければOKです。

LEDを挿入するだけでフルカラーイルミネーションLEDに入っているICが正常に動作する。非常に不思議ですが、オシロスコープで電圧波形を観測すれば、その理由が分かるかもしれません。あえてここには記載しません。是非ともフルカラーイルミネーションLED両端の電圧をオシロスコープにて観察してみて下さい。

 

実はもう1つの不思議が隠されています。赤・黄・緑・青のLEDが1つの電源で光っているという事です。駆動電圧が赤・黄の場合2V程度、青・緑が3V程度ですので、並列に赤と青を接続した場合、駆動電圧の低い赤のみが光ります。ところが、赤と青を直列に接続する事で、両方を光らせる事ができます。さらに黄と赤を並列、青と緑を並列接続したものどうしを直列に接続することで、4色光らせる事ができます。こちらも簡単で面白い回路です。